間借りカレーを副業として考えないほうがいい理由3選

間借りカレーの始め方

どーも!直行直帰の店主です!
次回間借りカレーのメニューが固まりました。
パロッタです!

前回はスパイスカレーのスタイルに南インド料理の要素を散りばめて提供しました。

前回の営業で提供したカレー


しかし今回はガッツリ南インド料理をご提供したいと思っています。

次回営業時提供プレート(※試作時)



前回提供したものからはなかなかの振れ幅があり、お客さんを困惑させること必須ですがまぁいいのです。
どちらもやりたいことだから。

生活がかかっていたら絶対こんなことは出来ません。
収支に依存しない間借りカレーだからこそ為せる業です。

私にとっての間借りカレーはお金を稼ぐ手段ではありません。
副業としての間借りカレーは成り立たないと私は考えています。

間借りカレーであわよくばちょっとお小遣いが欲しいな…

こう考えている方は是非参考にしてみてください

間借りカレーを副業として考えないほうがいい理由3選

そもそも儲からないし、割に合わない

最大の理由がコレです。
もう理由はコレだけでもいいくらい。

なぜ儲からないか、私が思うに…。

一人営業で提供できる料理数に限界がある。

私の経験上、ランチタイムに一人営業で対応できる客数は約15です。
どんなに頑張っても20ではないでしょうか。

カレー1皿が1,000円、原価率がよく言われる3割だとして粗利が700円。

これに客数を掛けると一日の粗利益が約10,000円。
場所代が5,000円程度引かれて1日の営業利益は約5,000円です。

細かくなるので割愛しますが場所代以外の費用もかかります。
例:交通費、備品費など

一日あたり5,000円弱の利益を得るためにかけた時間は仕込みなども含めると…(以下省略)
利益を残すには売上を伸ばすか原価を抑えるかの2つしかありませんが、原価を一定の率で考えたとき売上を伸ばすしか方法はありません。
つまり客数を稼げないと割に合いません。

無償でお手伝いをしてくれる家族や友人がいれば客数は稼げて利益も残せるかもしれませんが、無償である以上一過性のものになる可能性は高いでしょう。

競合他店に勝ち続けられるか?

意外と見落としがちですが、間借りカレー店を営業するということは競合他店に勝負を挑んでいるということです。

飲食店の閉店率を知っていますか?
開店1年目で3割が、2年目で半分、3年目で7割が閉店するそうです。
それだけ既存の飲食店は激しい生存競争に晒されています。

仮に毎週末間借りカレーを営業するとして、いつも競合他店に勝ち続けられますか?
もっと厄介なことに飲食店営業で大事なのは料理の味ではないと言われる始末。

ちょっと美味しいカレーが作れるようになったぐらいで勝負できる世界ではありません。
経営学の全てをマスターして勝負に挑んでも勝てるかどうか…。

制約が多くなってしまう

最も制約に縛られてしまうのがメニューです。
より多くの客層を取り込もうとすると自分が出したい料理と大衆が求めるカレーのギャップが必ず生じます。
間借りカレー出店を考えているアナタは、自分が作っているカレーを誰かに食べてもらいたいという

思いが強いはず。

直行直帰の店主

自分の思いを捻じ曲げてまで、商売に徹したいですか?


答えは決まっているでしょう。

他にも出店場所や価格帯など、商売をやるがための縛りは多くあります。

副業だと思ったら成り立たない

今まで見てきた3つの理由から開放される方法があります。
カンタンなことです。
副業だと思わなければいいんです。

利益を出そうと思うから制約が多くなるのであって、

利益トントンでいいや

こう思えた瞬間シガラミから開放されます。

間借りカレーを出店したいような方々は本来「自分のカレーを食べてもらいたい」という純粋な気持ちをお持ちのはずです。
その気持に正直に従いましょう。

逆に副業がしたい/商売がしたい/お小遣いが欲しいのなら間借りカレーは間違いなく最適解ではありません。
別の道を探りましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。

本来趣味で作っていたはずのカレーが、いつしかお金を稼ぐための道具と化し、儲けを生み出すために苦しんでいるとしたら本末転倒です。
商売のスキルがある方なら充分なお小遣いが稼げるかもしれませんが、そんなに商才があるなら最初から間借りカレーはやらないでしょう笑

今日のまとめいきます。

間借りカレーを副業として考えないほうがいい理由3選
  • そもそも儲からないし、割に合わない
    • 一日の利益は5,000円弱
    • 準備にかかる時間を考慮すると割に合わない
  • 競合他店に勝ち続けられますか?
    • 営業日は競合他店との勝負
    • 新規開店した店の半分が2年で閉店する厳しい世界で戦い続けられるか
    • 味だけでは勝てるような世界じゃない
  • 制約が多くなる
    • 一番縛られるのはメニュー
    • 自分が提供したい料理とお客さんが求めるカレーの間にギャップが有る
    • 自分のやりたいことを捻じ曲げてまで商売に徹する?
  • 副業だと思わなければシガラミから開放される
    • 利益はトントンで充分
    • 自分のカレーを食べてもらいたいという純粋な気持ちを大事にして趣味として楽しんだ方が良い


間借りカレーの取り組み方を考える上でのキッカケになれば嬉しいです。



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ではまたっ!

この記事を書いた人

福岡の神出鬼没完全不定期間借りカレー店「直行直帰」の店主
かつてカップラーメンを料理と呼んでいた男が綴る日々のカレー・インド料理研究の記録、間借り出店情報、インドにまつわることを吐き出します。
実態はイエスマンになれない社会不適合なサラリーマン。

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