映えないインド料理の影を追って

スパイシーライフ

どーも直行直帰の店主です。

私のプロフィールです。
適宜ご参照ください。

前回の記事にてワナッカム福岡でアジアハンター小林さんとお話したと書いた。
今日はその詳細について。

最初に今日のテーマ発表から。
ズバリ映えないインド料理。

インドの家庭料理の実態とは?

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ずっと引っかかっていたことがあった。

直行直帰の店主

ネットを通じて見るインドって
果たして本当のインドなんだろうか…。

このブログでも何度も書いているが、
私はインドに行ったことがない。

インド料理について知りたいことは、その答えをネットに求めている。

例えば「サンバルはインドではどのような器に盛られて、
どんな料理と一緒に食べられているか」
を知りたいとして、
ネットで写真を検索したとする。

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するとそこには鮮やかな緑色のバナナの葉に盛られた
色とりどりのインド料理の写真が沢山出てくる。
サンバル、ラッサム、コランブ、クートゥ、ポリヤル、カード、ポディ、バターミルク等々。


インド人のインスタグラムを見ても綺麗に撮られた写真が沢山出てくる。
写真映えを意識して配置されたレモンの黄色やカレーリーフの緑が鮮やかだ。

確かにそれらの写真は画として映えるし、
一つの実態を写しているのは間違いないと思うんだけど、
それが全てではないし、むしろ少数派のような気さえする。

インド人でも都市部に住んでたら庭にバナナの木なんかないし、
カトリに一品ずつ盛り付けるのは洗い物が面倒くさいハズだ。

ネットで見るそれらはインドのほんの一部分でしかない。
本当の実態はどこにあるんだろう。

アジアハンターの小林さんならきっとご存知のはずだと確信し、
ワナッカム福岡でお会いした際に聞いてみた。
食べ歩くインド南西編には、小林さんがケララの一般家庭に潜入して、オーナムのサッディヤをいただく話がある。)

映えないインド料理

小林さん

直行直帰さんの言う通り、
インドの家庭ではバナナリーフを皿代わりにしたり、
カトリに数種類の料理を盛るスタイルは、
むしろ少ないように思えます。

小林さんは更に続けた。

小林さん

例えばスリマンガラムのまかないは、
スリランカのライス&カリーのように一つの皿に
全ての料理を盛り付けてます。
品数も決して多くないし、写真映えもしません。


記憶をもとに書き起こしているので細かいところは間違っているかもしれないが、
大枠はこんなことをおっしゃっていて、私の予想は間違っていなかった。
そして小林さんとこの話をして数日後、インスタグラムにこんな投稿が。

バナナリーフに盛られたミールスや、
多種のカトリで埋め尽くされたターリーなど、
それらはインド人にとって外食、つまり非日常。

当たり前のようだけど意外と盲点だった。
日本でも昨今のブームで本場インド料理を出すお店も多くなってきたせいか、
日本人にとってはあたかもそれらがインドの日常かのように錯覚していた節がある。

もちろん外食としてのインド料理もインドの一部なんだけど、
一方私が知りたいのは小林さんの言う“ベールの奥にあるインド家庭料理”だったりする。
直行直帰はお客さんが常に気楽に来れる場所にしておきたいので、
家庭料理の要素はあって然るべきだと思うから。

これからの直行直帰

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間借りといえどお客さんにとっては外食なので、
非日常的な料理を提供する必要がある。

「👨これがインドの一般家庭的な映えない日常の料理だ!」
とか胡散臭いことをのたまって間借り営業をするつもりもない。

ただ昨今のカレー・インド料理ブームが進行するにつれ、
一部のカリスマ的店主の影響もあり、
多くの店が同じ方向を向いているような気配も正直感じている。

私は生来のあまのじゃくで、皆が右を向いているのなら左を向きたくなる。
皆が色とりどりのカレープレートに魅せられているのなら、
あえて肩肘を張らないインドの一般家庭を切り取ったような皿を出してみたい。

インスタ映えなど全く無視して、(今までもそんなに気にしてなかったけどw)
日常と非日常の間を往くありそうでなかったような皿。

今はまだ勉強が足りておらず朧気な影ではあるが、
次回以降の間借り営業で少しずつ形に出来れば良いと思う。


なんだか今日は抽象的で取り留めのない内容になってしまった。
今日はこのへんで。

明日は間借り営業日(マトンビリヤニ)です。
おかげさまで取り置き分でほぼ完売。
感謝感謝です。

ピース。


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この記事を書いた人

福岡の神出鬼没完全不定期間借りカレー店「直行直帰」の店主
かつてカップラーメンを料理と呼んでいた男が綴る日々のカレー・インド料理研究の記録、間借り出店情報、インドにまつわることを吐き出します。
実態はイエスマンになれない社会不適合なサラリーマン。

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