どーも!直行直帰の店主です!
今日は食材編、タマリンドについてです。
南インド料理には欠かせない食材です!
タマリンドとは?
熱帯原産のマメ科植物で、サヤの中に果肉とタネが入っており、東南アジアやインドが主な産地です。
海外からは検疫を通ってくる関係で写真のような状態では流通しておらず、果肉をブロック状に固めたものか、ペースト状のものが売られています。
どんな味がする?
主に酸味付けとして使われますが、ほのかな甘味があります。
レモンや梅干しのようなキリッとした酸味ではなく、じんわりくる酸味です。
期待できる効果
ビタミンCを豊富に含んでおり、お肌に良いとされています。
また古代から続くアーユルヴェーダの知恵では、タマリンドがもつ抗菌作用を生かして、ペースト状にしたものを傷口に塗ったりしていました。
一番の魅力は食欲促進にあり!
しかし、筆者が考える魅力はそこにはありません。
やっぱりタマリンドの魅力と言えば、
暑い夏でもメシが進む食欲促進効果にありマス!
ネット上の記述を見れば、
「食欲抑制効果があり、ダイエット効果が期待できる!」
と書いてあることもありますが、少なくとも個人的な経験上疑問符が付きます。
インドはとにかく暑い!
いきなり話題をすり替えたわけではありせん。
下の表をご覧ください。
インド南部タミル・ナードゥ州の州都チェンナイの年間平均気温です。
東京と比べると一目瞭然。
インドはとにかく暑いっ!!
なんてったって一番寒い1月でも最低気温の平均が20℃超えちゃってますからね。
そんな高温多湿なインドで毎日過ごしてたらグッタリしちゃいます。
暑くて食欲も減退してきます。
ざるそばぐらいしか食べる気力がなくなってきます。
しかし当然ざるそばなんてインドにはありません。
そんな暑い気候に対応する古代からの知恵の一つがタマリンドです。
酸味を摂取することで唾液が分泌され、さらに味覚嗅覚を刺激して食欲をコントロールしているのです。
やはり筆者がタマリンドを使ったインド料理を欲するのもやっぱり夏です。
ペーストと果肉ブロックのどちらがオススメか
使いやすいのは左のペーストタイプですが、個人的には右の果肉タイプを押しています。
左のペーストタイプは一度開封したら酸化が進行し、酸味が増して味わいが変わっていくのに対し、果肉タイプは袋に入れて保存しておけば常温で長期保存が可能だからです。味も変化しません。賞味期限は商品表示をご参照下さい。
ペーストはそのまま料理に入れて使えますが、果肉タイプは一度お湯に入れてふやかし、果肉を揉んでお湯に溶かす必要があります。
種は廃棄して下さい。
食欲爆上げ!タマリンドを使ったインド料理
サンバルとラッサム
なんと言っても南インド料理の一丁目一番地であるサンバルとラッサムを外すことは出来ません。
サンバルは豆と野菜のカレー、ラッサムはクミンとブラックペッパーで香り付けしたピリッとしたスープのようなもので、どちらもタマリンドで酸味付けしています。
この2つが最高に上手く作れたら、
暑い夏でもゴハン3杯は余裕で行けます!
とてもダイエットどころではありません!
タマリンドライス
テンパリングした豆やスパイスにタマリンドのペーストを加え、ご飯に混ぜたものです。
インドではお祭りのときに食べられる料理です。
地域ごとにレシピと名称が違います。
アーンドラ・プラデーシュ州ではPulihora、カルナータカ州ではPuliyogare、タミル・ナードゥ州ではPuliyodharai と呼ばれます。
まとめ
いかがだったでしょうか。
タマリンドはインドの熱帯気候を乗り切るための古代人からの贈り物だと言えます。
是非皆様もご家庭で使ってみてください。
ペーストタイプはKALDIでも売ってますし、果肉はネット通販やハラル食品店でも購入できます。
ではまたっ!
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