どーも!直行直帰の店主です。
間借り営業をやっている自分にとって見逃せない記事が上がっていたのでご紹介します。
シェアレストランマガジンにて、間借り営業への警鐘を鳴らす記事を書きました。間借り店を営む皆さんに読んで欲しいというか、途中まででも絶対に読むべき内容をまとめたつもりです。間借り営業されている方々へ届きますように!https://t.co/omlkuxS0E9
— AKINO LEE a.k.a.カレーおじさん\(^o^)/ (@lee_otokage) March 13, 2021
記事を読んでいない方のために要約すると、
以下のようなことが書かれています。
だいたいこんな感じ。
私の感想としては全面的に同意!(ただし一点を除いて)
このブログでも申し上げている通り、
間借り営業は貸主にとってリスクの高い営業形態です。
借りる側はその自覚を持たなければなりません。
その中でも食品衛生は一番勉強しなければいけない点です。
厚生労働省によると令和元年度の食中毒発生件数は1,061件。
あなたの身の回りでも充分に起こりえます。
私も引き続き情報収集に励みます。
記事の中で1つだけ気になった点が調理師免許についての記述です。
この記事を読んでいると飲食店営業には調理師免許が必須かのように書かれていますが、
実際そうではありません。飲食店営業に必須の資格は食品衛生責任者です。
調理師免許はあればなお良し(食品衛生に関する充分な知識を持っている)というもので必須ではないのです。
それ以外の内容に関しては全面的に同意です。
カレーおじさんの記事の内容と自分の考えをダブらせながらまとめていきたいと思います。
間借りという営業スタイルの登場で出店のハードルが下がった。それが原因で食品衛生に関する知識を持っていない営業者も増えた。
記事の中でカレーおじさんが最も強調していた部分です。
食品衛生に関しては勉強しすぎてまだ足らぬと思うべきであると。
私も意識はしているつもりですがそれでも足らないかもしれませんし、
前回の営業ではたまたま食中毒が出なかっただけかもしれません。
食品衛生面に関しては充分な知識の収集に努め、
食品衛生事故の防止には細心の注意を払っていきます。
ちなみに食品衛生責任者の資格はちゃんと持っています。
このあたりについては間借り営業のはじめ方の記事で触れていますので、
そちらもご参照いただけたら嬉しいです。
私が食品衛生責任者講習を受けたとき、
食品衛生事故防止に関して次の2点をとにかく強調されました。
① 食品の加熱をしっかり行うこと
② 調理前の手洗いを徹底すること
①に関してはカレーというものの特性上、ほぼクリア出来ていると思いたいところですが、
肉厚な具を提供したいと思った結果、中まで火が通っていなかったというのは充分に考えられます。
引き続き注意が必要です。
②に関しても注意が必要です。
ノロウイルスへの一番の対策は手洗いの徹底です。
爪もしっかり切って、指と爪の間に汚れがたまらないよう注意しましょう。
飲食店を出店する気はないが、卓越した調理技術を持った人間が日の目を見る世界
食品衛生に関する内容は間借りの負の側面でしたが、こちらは正の側面です。
実際今現在飲食店を営んでいない方の中には、
そこらの飲食店の店主より美味しいご飯を作れる方がたくさんいます。
2者の最大にして唯一の違いは「やるか、やらないか」のハズです。
その人の作るカレーが美味しいからカレー屋を営んでいるのではなく、
カレー屋を出店する!という決意があったからカレー屋を営んでいるのです。
味は関係ありません。
少し話は逸れますが、マクドナルドの創業者レイ・クロックは
「マクドナルドは不動産業」と言ったそうです。
マクドナルドは不動産戦略に強みを持ったマーケティング&セールスで事業を拡大したのであってハンバーガーの味で勝負したのではないと。
実際マクドナルドのハンバーガーより美味しいハンバーガーが作れる人は沢山いるけれど、
商売として成り立っているのはマクドナルドの方なんだよ・・・と。
つまり何が言いたいかと言うと
①店を持つ決意、②マーケティング力、③セールス力
この3つがなければ今まで店が持てなかったのが、
間借りという営業スタイルの登場によってこれらの要素が必要なくなりました。
1回だけ間借り営業をやってみてやめても大した痛手ではありません。
この恩恵を享受したい私のような方達が間借り営業にチャレンジしているのだと思います。
卓越した調理技術を持った激ウマカレーを出してくる凄腕料理人もいると思います。
これが間借りカレー最大の正の側面です。
しかしその中から残っていくのはほんの一握りでしょう。
直行直帰も風前の灯火です(笑)
間借り営業の今後の展望を考察してみる
カレーおじさんが言うように間借り営業は法的に完全に◯の営業スタイルではありません。
今は野放しにされていますが、そのうち意識が欠如した間借り営業主が食品衛生事故を起こすような事例も出てくると思います。
そうなったとき、国として何らかの対処を迫られます。
数年後には状況が変わって、間借り営業が出来なくなったってことも充分考えられます。
(例えば間借りカレーを出店するには、間借り営業主がそのお店で働いていると証明する必要がある…とか)
私自身いつまでも今のような形で間借り営業が出来ると思っていません。
(法整備もあれば、生活環境の変化もあります)
そうなったときどうやって直行直帰を続けていくのか、
この記事を書きながらぼんやりと考えているところです。
今日のまとめ
おまけ:南インド屋さんの間借りに関する考察が自分のことを言われているみたいでドキッとした
皆さんは南インド屋を御存知ですか?
南インド料理に関するレシピをブログやYou Tubeで公開されていて、
私自身も今でも参考にさせてもらっています。
その方がTwitterで間借り営業に関してつぶやいていたのでこの場を借りてご紹介します。
お金にならないけどやってみたいから間借りでやってみる、くらいの人は、すでにある程度の収入があるはず。だから採算度外視でできるんだよね。つまり、失うものがある人。やめておいたほうが良いと思うけどねえというかんじ。
— 南インド屋 (@minamiindoya) March 17, 2021
正にその通り。
私も妻のおかげで世帯としては充分な年収があるし、
お金に困って間借り営業をやっているということはないです。
もちろん食品衛生事故なんて起こせばタダじゃ済まないし、
それ相応のリスクは理解しているつもりです。
しかし、そのリスクを取ってでも得たいものがあるから間借りをやっているんですよね。
まだまだ得られそうにはありませんけどね。
ではまたっ!
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