どーも直行直帰の店主です。
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適宜ご参照ください。
前回の記事で、「🐘インド料理が健康的かどうかなんて考えても意味がない。」
ということはすでに述べた。
それは食材に関わらず物事には見方によって良い面と悪い面の両方があり、
健康になるためのただ一つの栄養素が存在しないように、
インド料理イコール健康と結びつけるのがあまりにも安易であるからだ。
末端ながらインド料理を世にプッシュしていかんとする立場であるにも関わらず、
このような結論に至ったのにはワケがある。
今日はその結論に至った経緯について述べると同時に、
健康で体調良好な状態を保つにはどうすれば良いのか、
現時点での個人的な見解を述べたいと思う。
量の概念の希薄
前回記事でイナダシュンスケ氏の指摘を紹介した。
現代の健康食の考え方は量の概念が希薄…。
この指摘に共感したのは、どんな参考書を読んだとて、
結局何をどれぐらい食べれば、健康状態がどれぐらい良くなる(悪くなる)のかが釈然としないからだ。
栄養価を計算しようと思っても…
実際インド料理に欠かせない豆を、一日あたりどれほど摂取すれば、
日本人に不足している食物繊維の摂取目標量をクリアできるのか計算してみようとしたことがある。
しかし、早々に断念してしまった。
理由は以下の通り。
- 豆は乾燥時と茹でた後では栄養価が変化する
- 冷凍・冷蔵保存しても栄養価が変化する
- 腸内環境によって栄養の吸収率は人それぞれ
つまり栄養価は吸収率まで考慮するとホントに人それぞれになってしまうので、正確な数値を出すのはほぼ不可能。
あなたの周りにもメチャクチャ食べるのになぜか痩せてる人や、
そんなに食べてないのに小太りな人がいるんじゃなかろうか。
それらは腸内細菌の為せる技で、
特定の栄養素の吸収率も腸内環境によって異なる。
このように摂取した栄養価を個別に数値化するのは至難のワザなのだ。
沖縄の人々は寿命が長い
ついでにもう一つ記事をご紹介したい。
沖縄に住む人々の長寿に世界中の研究者達が注目しているという記事。
なんでも沖縄では人口10万人につき100歳以上の住民が68人もいて、
米国人の割合と比べると3倍以上もある。
沖縄の人が100歳を迎える確率は日本国内を基準にしても他の地域を40%も上回る。
以下記事の内容を一部抜粋。
中でも最近、研究者が注目している実に興味深い要因のひとつが、炭水化物の多い食生活だ。
沖縄の食事はたんぱく質に対する炭水化物の割合が目立って大きい。
「今は高たんぱく、低炭水化物食を勧めるダイエットが人気だが、それとは全く逆」と指摘するのは、オーストラリアのシドニー大学で栄養と老化の研究に取り組むサマンサ・ソロン・ビエット博士だ。
3分の2近い人が97歳になるまで自立生活を送っていて、この見事な「健康寿命」は、老化に関連する多くの病気にはっきりと表れていた。
しかし中でも、元気に年を取るための意識を変える威力が一番強そうなのは、沖縄の食生活だ。
アジアの他の地域と違って、沖縄の主食は米ではなく、17世紀初めにオランダとの貿易で持ち込まれたサツマイモだ。
緑黄色野菜やゴーヤ、色々な大豆製品もよく食べる。豚肉などの肉や魚も食べるが、たいていは菜食中心の食事のほんの一部にすぎない。
ソロン・ビエット博士はこれまで、食べ物の内容(単なる分量ではなく)が動物の老化にどう影響するかについて研究を重ねてきた。そこから一貫して導き出されたのは、炭水化物を多く与えてたんぱく質を少なくすると、さまざまな動物の寿命が延びるという結論だ。
それでは、だれもがみんな沖縄式食生活を始めるべきかというと、必ずしもそうではない。
「最適な栄養の取り方は年代によって違うはず」と、ライアン博士は言う。さらにある研究では、たんぱく質と炭水化物の相対的な良し悪しはたんぱく源によって決まるとの可能性が指摘されたことにも注目しておこう。
つまり沖縄の人々は高炭水化物、低たんぱく質の食事内容というよりも、(主に)果物や野菜ばかりを食べているおかげで長生きなのかもしれない。沖縄の長寿、秘密は「高炭水化物食」にあり? (2019年3月26日)
沖縄の人々が元気なのは結局、さまざまな要因が運良く重なったおかげだろうというのが、ライアン博士の意見だ。
量の概念の希薄の最たる例ではないだろうか(笑)
炭水化物とタンパク質を10:1で摂取すると良い!というデータがあったかと思えば、
結局は「さまざまな要因が運良く重なったおかげ」って何じゃそりゃ。
結局健康を維持するには運に身を委ねろとうことなのか…。
世界屈指の名門大学の教授ですらそんな結論しか導き出せんということよ。
10冊ぐらい本を読んで考えた自分なりの健康法
これまで見てきたように、健康を維持するため何をどれぐらい食べたら良いかを数値化するのは不可能に近い。
だからと言って好きなものを無制限に食べても良いわけではない。
カップラーメンよりダールが健康的なのは間違いない。
健康を維持する食事法に絶対はないけれど、
インド料理は一つの答えにはなり得るだろう。
原材料に得体の知れない添加物がなるべく使われていないことが大事で、
それさえ分かっていたらインド料理にこだわらなくても
和食でも地中海料理でも良いだろう。
劇的に体調が良くなった3つの習慣
私は体調管理の専門家ではないので多くは語らないが、
科学的に実証され、なおかつ私自身も実践してみて効果を感じた3つの習慣をご紹介したい。
① 寝る
3つのうち最も即効性があるのがコレ。
とにかく我々はもっと寝たほうが良い。
睡眠には世界最高の医療でも実現できないような効果がある。
現在6時間睡眠が通常になっている方は是非8時間睡眠を試してほしい。
あなたのパフォーマンスは劇的に改善されるハズだ。
参考書籍はコチラ。
食べすぎない
現代は飽食の時代で、私達は食べすぎている。
日中体を動かすような仕事をされている方は別として、
基本的に夕食はなくても生きていける。
とは言え、夕食は家族団らんの時間でもあるので無くすことも難しい。
そんなときは是非炭水化物や糖類だけでも減らしてほしい。
ご飯を茶碗一杯食べていたのならその半分に。
お菓子は食べる量や時間、曜日を決めて食べすぎないようにしよう。
私はこれを実践することで半年足らずで5kg痩せた。
運動量はコロナのせいで出歩けずむしろ減ったぐらいだ。
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野菜と発酵食品を多く食べる
現代の日本人には食物繊維が足りていない。
厚生労働省策定の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、一日あたりの目標摂取量は、18~64歳で男性21g以上、女性18g以上となっているが、実際の平均摂取量は一日あたり14g前後と推定されてる。(出典:厚生労働省「食物繊維の必要性と健康」)
食物繊維は肉や魚などの動物性食品にはほぼ含まれず、
野菜や豆、果実類に多く含まれている。
食物繊維の役割は多々あるが、腸内で善玉菌のエサになり、
その働きを活性化させる効果は特筆すべき点だろう。
人間の免疫機能の6〜7割は腸内の細菌にある。
キムチやヨーグルトなどの発酵食品が体に良いとされているのも、
腸内細菌の働きを活性化させ、ひいては免疫機能を高める効果があるからだ。
インド料理ではアチャール、ピックル、ダヒやカードが該当する。
参考書籍はコチラ
まとめ
前回の記事から一貫して主張しているように、
インド料理が健康的かどうかなんて考えても意味がない。
それぞれの生活に照らして、自分に合った方法を見つけると良いだろう。
今日の記事のまとめると以下の通り。
今回述べたことは健康の概念の中でも予防に焦点を当てている。
病気になってから健康を意識したのでは遅い。
日頃から予防を心がけた方が安くつく。
方法は何でも良いけど、インド料理が一つの方法になり得るのは間違いない。
ただインド料理の効果を過信して、一つの側面に囚われ過ぎないように注意したい。
今日はこのへんで。
ではまた!
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