花まつりのドネーションチキンカレー、住みなすものは心なりけり

直行直帰が大事にしていること

どうも直行直帰の店主です。

ありがたいことに2024年の3月〜5月にかけて5つものイベントにお声掛けいただいた。
こんな得体の知れない私なんかにオファーいただき、なんて有り難いことか。
直行直帰としてカレー/インド料理を提供してきて3年半ほど経過したが、あらためて今直行直帰がどうあるべきか考えている。

直行直帰の存在意義って何だろう?
これから先、直行直帰はどうあるべきなのだろう?
いやむしろ私自身が直行直帰をどうしたいのだろう?

これらの問いに向き合い、散らばった思考を整理し、それらをアウトプットするにはどうすれば良いか考えた。色々と本も読んでみた。
今後の営業方針にも関わるので、直行直帰の在り方について、ここに一旦まとめておく。

ドネーションチキンカレーの真意

結論

2024年4月7日に八女市の円福寺というお寺で花まつりというお釈迦様にチャイを浴びせようというぶっ飛んだカレーイベントがある。そこでの売上は全額寄付することにした。
最初に結論から申し上げると、直行直帰の営業目的は金銭的利益ではない。目的は営業そのものにあり、店を開いた時点である程度の目的は達成されていると言える。
だから寄付することにした。花まつりの売上全部。故にドネーションチキンカレー。

飢餓と貧困の撲滅を目指して | 国連WFP | 2020年ノーベル平和賞受賞
国連WFPは飢餓と貧困の撲滅を使命に活動する国連の食料機関です。今まさに、あなたの力が必要とされています

寄付先は国連WFP。飢餓の撲滅を目指す国連の食料支援機関で、2020年にノーベル平和賞を受賞している。(本当は世界中の食に飢えてる胃袋に、直行直帰のインド料理をしこたまブチ込んでやりたいところだが、ちょっと難しいのでイベントの売上を介しての間接的な支援とする。)

だが、寄付は私が語りたいことの本筋ではない。既述の通り営業目的はあくまで営業そのものにあり、寄付が目的ではない。「お金が目的ではないのでたまには寄付でもしてみるか」ぐらいのもん。イベントの収益で飲みに行くこともあるし、何なら5月には一人で台湾に行ってやろうと思っている。

直行直帰の営業目的がお金ではないの意味

そもそも間借りカレー屋としての収入なんて中高生の小遣い程度で、家計がそれに依存することもない。というか、お金が欲しい、副業目的であれば間借りカレー屋なんぞそもそもやるべきではない。

直行直帰として営業を始めた2020年12月20日と今も想い変わらず、「これを食べた人はどんな反応をするのだろう?」という興味が先に立つ。
本当に有り難いことに美味しいと言ってくださる方もいて承認欲求もとうに満たされた。何より直行直帰を通じて会社勤めだけでは絶対に知り合えなかった多くの方々との交流も増えた。これらは何にも代えがたい財産だし、カレー屋としてのいくばくかの利益より私にとってよっぽどの価値がある。

利益が目的ではないのなら、無料でカレーを提供するべきかとも考えたが、それはしないことにしている。理由は食べる側が本気でなくなるから。私が無料でカレーを提供するのならそれはボランティアであって、提供する皿のクオリティに焦点が当たりにくくなる。食べる側もお金を払うからこそ本気になる。食べた側の反応に興味があるので、評価はシビアが良い。

しかしここに一つのジレンマがある。
お金ではない営業目的に対して、お金をもらうことでしか真っ当な評価が得られないというジレンマ。
そのため特に間借り営業の際は価格設定に常に頭を悩ませてきた。赤字でなければいくらでも良いと思っているので、南インドの所得とミールスの価格の相関から、日本に置き換えるとこれぐらいかなという値段に設定している。

ではこのもらったお金をどうしよう。中洲で飲んで一瞬で使い果たすのも良いが、たまには赤字でも良いじゃないか。世界にはまだまだ困っている人が沢山いる。
資本主義/市場経済においては、お金を生む場所にお金が集まる仕組で、逆にそうでない場所にお金は集まらない。例を挙げれば飢餓問題。飢えてる人を助けてもお金にならない。しかし飢餓問題を解決するためにはお金が必要であるというジレンマ。
このジレンマ同士をマッチングさせる試みが今回の花まつり売上全額寄付構想につながる。

ここまで読まれた方には何となくお分かりいただけたと思うが、私自身飢餓問題に特別関心が高いわけでも直行直帰のカレーを食べていただくことで寄付を推進してるわけでもない。ではなぜ寄付することをわざわざオープンにするのか。

面白き こともなき世を 面白く


それは私のような奇行に走るサラリーマンがもっと増えれば、世の中が面白くなると信じているから。労働による金銭的利益が目的ではなく、労働そのものが目的となるような働き方は面白い。
Youtuberでもミュージシャンでもハンドメイド作家でも何でも良い。金銭に左右されない働き方をすることで得られる充足感や社会とのつながりは何にも代えがたく、間違いなくお金じゃ買えない財産になる。

また、日々の暮らしを豊かにするには、会社以外のコミュニティが必要不可欠だと思っている。学生時代からの友人、趣味を介して知り合った仲間、近所のご家族など色々あるが私の場合は直行直帰を介して知り合った沢山の方々がそれに該当する。
人生には選択肢が必要で、一つのコミュニティのみに属していては狭い視野に囚われ、人生を豊かにする何かに出会う確率は低い。

このようなことを考えるキッカケになったのは、新卒で入社した会社のおじさん達だった。あまり好きではない会社で何十年と仕事しかしてこなかったために、定年を迎えても結局その会社で仕事しかすることがない。仕事が好きならそんな生き方も良いが、そのおじさん達が好んで働いているようには到底見えなかった。
そんな風に歳を取ることだけは絶対に嫌で、なるべく新しい場所に行き人に会いチャレンジしたから直行直帰がある。

資本主義/市場経済は日本のような先進国において物質的充足という役割を既に終え、今はポスト資本主義との過渡期にあるという考え方を支持している。次のフェーズでは個々人が豊かな人生を過ごすために社会的充足にフォーカスするべきで、そのための一手段として私のような奇行を推奨している。

住みなすものは心なりけり

平尾山荘の野村望東尼像


幕末長州藩の奇兵隊創設者、高杉晋作が残した有名な句に「面白きこともなき世を面白く」というのがある。
実はこの句には続きがあることをご存知か。福岡藩の女流歌人、野村望東尼が高杉晋作の上の句を受けて下の句を詠んだ。

「面白き こともなき世を 面白く 住みなすものは 心なりけり
(面白くもない世の中を面白くするのは心次第だ)

つまらない会社勤めも生きるためには必要だが、心次第で世の中の見え方が変わる。
人様を変えることなど到底出来ないが、豊かに今を生きる皆様との出会いをこれからも楽しみにしている。

参考書籍など

20冊ぐらい読んだけど特に印象深かったものを厳選して紹介。

今日はこのへんで。
次回4/7の花まつりでお会いしましょう。
ピース。



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この記事を書いた人

福岡の神出鬼没完全不定期間借りカレー店「直行直帰」の店主
かつてカップラーメンを料理と呼んでいた男が綴る日々のカレー・インド料理研究の記録、間借り出店情報、インドにまつわることを吐き出します。
実態はイエスマンになれない社会不適合なサラリーマン。

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