福岡の神出鬼没な間借りカレー店「直行直帰」の店主が
退屈な日々に少しの気付きと香り高い刺激をお届け🌶

直行直帰の他店探訪 〜バダピリラとキャンチョメ102〜

店舗紹介

どーも直行直帰の店主です。

私のプロフィールです。
適宜ご参照ください。

チェンナイティファンナンバルワン:Rayars Mess

ティファン(Tiffin)とはインド英語で朝食、間食の意味。
定番メニューはイドゥリ(豆と米粉の蒸しパン)、ポンガル(米と豆のおかゆ)、ドーサ(豆と米の発酵生地をクレープ状に焼いたもの)、ワダ(豆のペーストにスパパイスを混ぜて揚げたスナック)といったところだろうか。
このように書き出して見ると、インド人が豆をよく食べることが分かる。
肉に代わるタンパク質の摂取源とされている。

Rayars Messはチェンナイにおけるティファンの名店で、
知らなかったら100%スルーする路地裏での店構えにも関わらず連日大人気。
酷暑で食欲は失せがちだが、その名声に心は躍る。

この路地裏感。

朝8時過ぎでも店内は賑わっている。
日本じゃたいていの飲食店は開いてない時間だが、
インドでは人気のティファン店には早朝でも多くの地元民が集まる。
朝食に重きを置く国民性を感じた。

ここではイドゥリ、ポンガル、ワダをいただく。

ラトナカフェもそうだったがティファン屋のサンバルはなぜこんなにうまいのか。
明らかにミールスのそれとは作りが違う。
(主観で恐縮だが、ミールスよりティファンのサンバルの方がサラッとしていてスープに近い。)
チャトニもドロっとしたタイプとシャバシャバしたタイプの2種類があり、食べ比べも面白い。
イドゥリ、サンバルをおかわりし、朝食から腹パン。

厨房を見せて欲しいと頼んだら快諾してくれた。

めっちゃカメラ目線な店主。
ワダを揚げる鍋もクソでかい。

食後は店の外であま~いマドラスコーヒーをいただいてシメ。
ゲフッ。朝からよく食べた。

私が徘徊していたチェンナイのトリプルケーンというエリアでは、
観光客らしき人はほぼどころか全く見かけない。
日本人が珍しいのか、「どこから来たのか?」と聞かれることが多かった。
インド人になりきろうとヒゲをたくさんこしらえて渡印したが、彼らの目はごまかせない。
ネパール、中国、日本が彼らの考える薄い顔つきの代表格らしい。

日本人には必ず小林さんのインスタを見せて「これ俺!」とアピールするマノージ君

この旅で初のノンベジ:Nair mess

昼食はNair Messへ。
この旅初のノンベジ(肉あり)

Nair Messの店内は広く、清潔。

おそらく高級店の部類ながら店舗周辺は施しを求める人々もいたりと、
まさにカオスってやつ。

店内に通されるとミールスかビリヤニかを聞かれる。
ここではミールスを選択。
(そういえば店のビリヤニは食べなかったなぁ。)

ミールスの構成は、メインのマトンカレー(左上)にピックル、ポリヤル、ダール、以上。
この品数の少なさは意外だった。

日本のミールスの文脈では、サンバルがあり、ラッサムがあり、パパドがあり...
とカトリに多種多様なカレーが並ぶほどそれらしい感じになるが、
(“それ”も日本人が作り出した虚像に過ぎないのかもしれないが、、、)
インドのノンベジ店ではベジ店と比較してミールスの品数は総じて少ない印象がある。

Nair Messもそれらの例に漏れないが、物足りなさは全くない。
むしろメインのマトン一撃で確実に満足させる点において、渋さが光っている。
よく煮込まれて柔らかいマトンの滋味深さが五臓六腑に染み渡った。

よく見たら右のおじさんはカメラ目線。インド人は被写体になることを嫌がらない。

少しずつ体調が悪くなり始める、、、

帰り道、路上でクリケットに興じる子どもたち。

日中は30度台後半の猛暑に晒されるも、宿泊先のホテルにエアコンがない地獄に早くもギブアップ寸前だったのがこの頃。
食欲もなく、この日は夕食を取らず早めに休んだ。

仕事疲れを癒やしたい目的もあったので、無理して食べる気もなかったが、
振り返って考えるともったいなかったようにも思える。
しかしこのときお腹の調子も下り坂でそれどころではなかった...。

どうなるインド旅。

今回の旅の参考書籍はこちら↓
訪問した店は99%小林さんの書籍から。
これをcheckしておけば南インドで飲食店のハズレはない。

今日はこのへんで。
ピース。

カレー店に疎い直行直帰の店主

他人の顔を覚えられない人のイラスト 男性 かわいいフリー素材集 いらすとや

間借り営業時にお客さん同士の会話を聞いていると、
皆さん本当にカレーやカレー店のことについて詳しいなと感じる。

コロナ禍にも関わらず間借りを含めた新店ラッシュはとどまることを知らない。
そしてそのほとんどに行ったことがない。

いや、何も興味がないわけではないが、
外食を自制しているというのもあるし、
単純に食べるより作る方が好きというのも大きい。

イベント出店時に無知を実感

先月の鳥飼八幡宮カレーフェスでのこと。
コラボを受けてくださったワナッカム砥綿さんの元には、
多くのカレー屋さんが笑顔で挨拶にやって来る。

その殆どの方々と面識がない直行直帰の店主。

<span class="fz-14px"><span class="fz-12px">直行直帰の</span></span>店主
直行直帰の店主

あ、どーもはじめまして!
直行直帰の店主です!

なんとなく挨拶してはみたものの、形式張ったものでしかない。

一応界隈に身を置く人間として、
もう少し福岡カレー界のことを知っておくべきだと思えた。
直行直帰の往くべき道もなんとなく見えるかもしれない。

ということで、
今回は手始めにイベントでも大人気だったチョメピリラこと
バダピリラとキャンチョメ102へ行ってみることにした。

バダピリラ

博多区住吉にあるBAR、オーラスで店長をされていた安部さんが独立する形で2019年8月にオープン。
確かこの頃は私自身もインド料理に興味を持ち始めた時期だった。
独立にあたってスリランカにも修行に行かれたようで、
本格的なライス&カリーが楽しめる。

この日は前日に強烈な腹痛をくらっていた影響で、
正直「カレーなんて喰えるかっ!」ぐらいのコンディションだったが、
人との約束もあったので行くしかなく、
食べられるか不安を抱えながらの訪店だった。

結果から言うと訪店前の不安はなんのその。
楽勝で完食。

ライス&カリーと南インドのようなミールスは、
色んな種類の料理が同居しているので
最も大事なことは皿全体のバランスだと思っている。

混ぜれば混ぜるほど味の変化が楽しめて、
ハライタなどなんのその、気付いたら食べ終わっている。
噛むというより飲むに近いスピードで完食。
(そういえば小さい頃から母には「もっと噛んで食べなさい」と言われていた。)

画像

食後にはスリランカならではのセイロンティーなども用意されていて、
そちらもかなり気になったのだが、
外で待たれているお客さんもいたため断念。

次回訪店時はセイロンミルクティーかビールでも飲みながら、
安部さんとゆっくりお話してみたい。

キャンチョメ102

福岡の日赤通り沿いを天神を背に南に向かって走ると、
一見何屋さんかも分からないいハイトーンカラーの店構えが右手に見える。

キャンチョメ102の道路を挟んで向かい側は
かつて同棲前の妻が住んでいたマンションで、
個人的には懐かしさが残る場所。

それにしても目立つ店構え。
飲食店だと知らなかったらアートギャラリーか何かと勘違いしそうだ。

インスタグラムのDMで取り置きの連絡を済ませ、いざ訪店。

キャンチョメ102
引用:https://arne.media/area_/fukuoka/13991/

掘りごたつ式の対面カウンターとテーブルが少しという
カレー屋と比較して変わった店内の作り。
どちらかというと居酒屋を思わせる。

飲食店には珍しいアートや調度品の数々も、
キャンチョメを彩る独特の世界観を形成している。


メインのプレートはキャンチョメライス(注文したのはチキン)。
カレーではない。
カレーのカテゴリに頼る必要もない独自のブランド力は福岡随一ではなかろうか。
一見怪しげな店構えも、その世界観の形成に一役買っている気がする。

食べた感じもインド料理やスリランカ、
はたまたエスニックともまた違うアプローチで、
カテゴライズするのが難しい。
やはりキャンチョメライスというのが一番しっくりくる。

インド料理愛好家としては特に気になったのがダール。(黄色いやつ)
あの味はインド料理的なアプローチでは出せない味じゃなかろうか。
海鮮系のような香りとほのかに感じる甘さ。
あれはなんなんだろう…。

やはり気付いたら完食していた。

カレー屋としての自分自身

週5で朝9時から18時まで働いて、
帰宅したら家族とゆっくり過ごすという生活スタイル。
どこからどう見ても普通のサラリーマンな私には、
自分がカレー屋だという自覚は全く無い。

それでもたまにお店にいって店主さんと話をすると、
カレー屋として見られているような自分に気付く。

私にはその道で食べていくという覚悟がないので、
同じ土俵で話をするのはおこがましいし、
比較の対象でもないと自覚している。

ただ直行直帰がなければこうして店主さんたちと
お話をすることも出来なかったわけで、
新たな人との繋がりという面で考えると、
今後とも大切にしていきたいし、さらなる広がりがあれば
直行直帰もまた面白くなるんではなかろうか。

万太郎さんも食との出会いは人との出会いと言われているが、
まさにそのとおりだと思う。

これからも直行直帰はお客さんとの出会い、
店主さんたちとの出会いを大切にする場所でありたい。

今日はこのへんで。
ではまた。



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この記事を書いた人

福岡の神出鬼没完全不定期間借りカレー店「直行直帰」の店主
かつてカップラーメンを料理と呼んでいた男が綴る日々のカレー・インド料理研究の記録、間借り出店情報、インドにまつわることを吐き出します。
実態はイエスマンになれない社会不適合なサラリーマン。

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