豆と野菜とインド料理

スパイシーライフ

どーも直行直帰の店主です。

私のプロフィールです。
適宜ご参照ください。

前回の記事で今後は肉よりも魚やベジに焦点を当てたいという趣旨のことを書いた。
今回はその点について掘り下げていいきたい。

インド料理のど真ん中はチキンカレーじゃない

I’m Not Chicken! (Charlie the Chicken & Friends) 

日本人が考えるTHEインドカレーは,
バターチキンカレーナンじゃなかろうか。

具体的な料理名が思い浮かばなくても、
ホールスパイスがバッチリ効いて香り高く、
乳製品を使ってコクがあるガッツリ系のカレーを思い浮かべる方が大半だろう。

確かにそれらもインド料理の一部ではあるけれども、
現地人に「日本人のインド料理のイメージはバターチキンだよ!」と教えると
インド人でも多少はビックリするかもしれない。

インド料理のど真ん中は結局なんなのか?

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なにせ13億も人口がいる国なので、
一概に「これがインドカレーだ!」と言えるものは存在しない。
しかしそれでは今回の問いが成立しないので、
強いていうならば豆と野菜全般(ベジ)じゃなかろうか。

領域が広すぎてイメージしづらいがそれは真理だ。
なにせインドはデカいし人も多い。
国土は日本のおよそ9倍、人口は11倍もいる。

インドの人口の3〜4割が菜食主義者と言われていて、
肉を食べないインド人はいても、豆・野菜を食べないインド人はいない。

インドで菜食主義と言っても様々で、
特定の日だけ肉を食べないとか、魚は食べるとか、卵はOKとか。
菜食主義者それぞれで領域が違う。

不殺生を教えとするジャイナ教徒になると、
地中の生き物を殺す可能性があるので根菜を食べないとか。
カースト上位になると五葷抜き(ニラ、ニンニク、ネギ等NG)とか…。

ベジは不当な評価を受けている

インドに比べると菜食主義者が極端に少ない日本では、
当然の如くみんな肉が食べたいわけで、
ベジを中心に据えて商売として成り立つ可能性は低いと思う

そりゃあそうだ。
ベジなんて相当な少数派で変態のインド料理好きでもない限り見向きもされない(言い過ぎかw?)

しかしこれまで述べてきたとおりインド料理のど真ん中は間違いなく肉よりベジなわけで、
本当はベジをお客さんにもっと食べて欲しいけど、
商売を成り立たせるために肉中心のメニュー構成としているインド料理店の浮かばれない声なき声が私には聞こえる。

ベジは間違いなくインド料理のど真ん中で美味いんだ。
もっと正当な評価を受けて然るべきだ!

豆・野菜は栄養豊富で健康的!

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スナック菓子を口いっぱい頬張って砂糖まみれのジュースで流し込むより、
豆や野菜を沢山食べたほうが体に良いのは科学的根拠を出さずとも皆さん感覚的にもご存知だと思う。

豆類はタンパク質・食物繊維・ビタミンを含んでおり、
日本人の日々の生活にもっと取り込まれるべき食材。

特に多くの日本人にとって食物繊維は不足しており、
厚生労働省策定の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、
一日あたりの「目標摂取量」は18~64歳で男性21g以上、女性18g以上だが、
近年の報告によれば、平均摂取量は一日あたり14g前後と推定されている。
(出典:厚生労働省

このあたりは目下勉強中なので、
別記事にてまとめたい。

なぜ急に栄養云々などと言い出したか正直に申せば、
近頃謎の体調不良を複数回経験したことに加え、
これから先の人生をいかに楽しく過ごすかを考えるようになったことが、
従来のインド料理への興味と相まって、
食の重要性が最近の重点事項に置かれている次第である。

豆・野菜、つまりベジは旨い!

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20代は「肉以外は食った気がしない!」
というぐらい動物性タンパク質をひたすら摂取していたが、
インド料理を作るようになってからというもの、
私自身の豆野菜の認識は大きく変わった。

直行直帰の店主

肉を食べていないのに、この満足感は何なんだ…。
それに食後もやけにスッキリするぞ…。


こんな感覚、過去には皆無だった。

インダス文明にまで遡る長い長いインド食文化の歴史は、
ベジでも肉を食べるにも劣らない満足感が得られるレシピや調理法を編み出した。
ただただ菜食主義者であるヒンドゥー教徒の智慧の偉大さを感じるばかり。

インド料理のど真ん中 ✕ 健康食

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今日は誰かの宣伝文句のようなことばかり言っているが、
これらは紛うことなき私自身の本心である。

インド料理のど真ん中を突きたいという思いと、
私自身の健康志向がつながって、
これからの直行直帰はこれまでに比べると少しずつ地味になっていくだろう。

しかしそれで良い。
直行直帰は営利より私の道楽の方に重きを置いている。

次回の営業は年明けを予定しいる。
思いを形に出来るように、
試作の日々は続く。

今日はこのへんで。
ではまた!



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この記事を書いた人

福岡の神出鬼没完全不定期間借りカレー店「直行直帰」の店主
かつてカップラーメンを料理と呼んでいた男が綴る日々のカレー・インド料理研究の記録、間借り出店情報、インドにまつわることを吐き出します。
実態はイエスマンになれない社会不適合なサラリーマン。

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