どうも。直行直帰の店主です。
前回のおさらい
ざっくりおさらいしましょう。
前回の記事で直行直帰がカレー店であるということに違和感を感じるという話をしました。
なぜなら私自身はインド料理を作っていると自覚しており、インド料理と日本人がイメージするカレーは別物だからです。
歴史を振り返ったとき、なぜそこにギャップが生じたかというと…。
- イギリス人(諸説あり)がインド料理全般をcurryと呼ぶようになった。
- それが江戸時代末期に日本に伝わった。
- 食品メーカー各社が日本人の味覚に合うカレーを追求し、今日の日本式カレーが出来た。
- そして皆に愛される国民食に。
前回の記事はコチラ
間借りカレー店でないのなら、間借りインド料理店と呼べばいいじゃない
ここまでを踏まえて、あらためて直行直帰を何と呼ぶのが相応しいか考えてみる。
カレーという言葉が相応しくないのなら、
間借りインド料理店でいいじゃないか!
間借りインド料理店・・・。
うーん、あらためて口に出してみると、なんとも怪しい匂いがする。
読者の気持ちを代弁する気持ちで、「間借りインド料理店」という言葉に感じたイメージを列挙してみたい。
特に3と4のイメージをお客さんに抱かれるのは相当厄介だ。
これらのイメージを踏まえて、もし私が一般的なお客さんの立場だったら、「間借りインド料理店」には絶対に行かない。
間借りインド料理店という名称はやめた方が良いな…。
色んな間借り〇〇調べてみた
間借りインド料理店がやめておいた方がいいのなら、インド以外の他国料理の間借りも存在しないのか調べてみた。
間借り韓国料理店🇰🇷
思いっきり存在していた。
韓国料理店「日曜食堂 シージャ」が5月24日、オープンして2ヶ月を迎える。
出典:尼崎経済新聞(2019年5月22日付)
阪急塚口駅近くにある「アリクイ食堂」で毎月第2・第4日曜に間借り営業を行い、野菜をふんだんに使った韓国家庭料理を提供する。
たまたまかもしれない。次行ってみよう。
間借りフレンチ🇫🇷
思いっきり存在していた。(2回目)
間借りフレンチ Lundi
出典:https://www.instagram.com/lundi_anjou/?hl=ja
月曜日のランチタイムだけ大阪ミナミのビストロ・ダ・アンジュを間借りしたフレンチレストラン。
間借り〇〇料理店は存在するが…。
間借り韓国料理も、間借りフランス料理もあるなら、
もう間借りインド料理店直行直帰でいいじゃない!
こういう結論になりそうだが、ちょっと待って欲しい。
よく見てみると、間借り韓国料理日曜食堂 シージャはアリクイ食堂という韓国料理店を間借りしているし、
間借りフレンチ Lundiのビストロ・ダ・アンジュもフランス料理店であることが分かった。
おそらく元々間借り先のお店で働いていた方が、店休日等を利用して自らの看板を掲げているのではなかろうか。
これはおそらく自分の店舗を持つための修行の一環で、
直行直帰のような気軽かつ将来自分の店舗を持つ気などさらさらない間借りカレー店とは、覚悟が違うという意味で比較対象にならない。
(当然間借りインド料理店という言葉に抱くイメージも当てはまらない。)
「カレー」という言葉の敷居の低さ
間借り韓国料理も間借りフランス料理も間借り先が同じ形態のお店だから成り立っていて、極端に言えば居酒屋を間借りしたフランス料理は成立しない気がする。
直行直帰のような居酒屋⇒カレー店のように、店の形態をまるまる変えてしまうような荒業はカレーだから出来ることだと思う。
これがインド料理店だと、既に述べたようなイメージが邪魔をして、成立しない。
カレーという言葉にはそれが出来るパワーがあり、また国民が受け入れやすい良い意味での敷居の低さがある。
それは今まで見てきたように先人が作り上げてきた日本式カレーの歴史によって作られたものであり、国民食としてカレーが愛され続ける限り、ずっと続いていくものなんだろう。
そうか…。
直行直帰はカレーという言葉に生かされていたんだ…。
結論
直行直帰はカレーという言葉に生かされていた。
間借りインド料理店に人は集まらないが、
間借りカレー店には人は集まりやすい。
それはカレーという言葉がもつパワーと敷居の低さに答えがある。
よってカレーライス🍛というイメージを持って欲しくないという店主の戯言は、
カレーという言葉の偉大さの前ではハッキリ言って何の意味もなさない。
これからもカレーの偉大さを享受しまくり、
不定期でありながらも間借りカレー店直行直帰を営んでいきたい。
今日はこのへんで。
コメント