直行直帰の店主です。
私のプロフィールです。
適宜ご参照ください。
まだ皆の記憶にあるうちにこの話をせねばならない。
2025年10月18日土曜日に古賀駅前西口広場で行われた全力カレー摂取というカレーイベントについて。
とにかくすごい集客だった。参加10店舗すべてが行列。

「人気店が集まって、すごく良いイベントだった!」という語り口のみではあまりに出店者目線に偏っているし、なにより私自身覚めたものの見方をしてしまうので、あくまでいち出店者という立場は明確にしつつ、可能な限りお客様側、主催者側の目線に立って振り返ってみたいと思う。
出店者側

当初出店者同士では「100杯ぐらい出れば十分ではないか。」と話していたぐらいで、まさかこんなに人が殺到するとは思わなんだ。(出店者のボーダーラインとして、イベントに出るなら100杯出たらまぁ良し。120~130出れば上等。150以上売れたらよっしゃー中洲行くぞ!となる。もちろん出店料にもよるが。)古賀に向かう道中も雨で、「これは人が来るのかしら。」と思っていたが終わってみれば雨など一滴も降らず。一杯目をサーブしてから売り切れるまでノンストップだった。
2年前にカレーキングダムというイベントが福津市で開催され、その際も大行列で一部店舗は一瞬で売り切れたという話も耳にしていた。福間と古賀は隣接しているし、もしかしたらカレー×福岡市外×行政連動という条件が合致したらとても強いのかもしれない。
直行直帰はというと、行列にテンパりつつも意地のワンオペ。
イベントの数はだいぶこなしてきたので、遅くなるのはしょうがないにしても、とにかく提供をストップさせないようにだけ気を付けていた。(例えば米が切れて30分待ち、とかがないように)
ちなみに直行直帰愛用の米保温機がこちら。表記は五升だがバスマティライスだと4升がギリ。今回のイベントでも120食分であればコレ一つで行ける。
あとはなるべく料理の質を下げないこと。水分を適切に保つことであったり、盛り付けが汚くなり過ぎないようにであったり。衛生面では加熱が不十分で食中毒など起こそうものなら元も子もない。
これまでの経験を活かした老獪なテクニックが炸裂し、極端な質の変動はなかったと自負しているがどうだろうか。終盤になってワンオペを見かねて応援に入ってくれた骨屋のカズさんの力も大きい。大変助かりました。久留米の某イベントで盛大に爆死してからは応援を雇うのも申し訳なくなって、以降のイベントは基本ワンオペ。もし次回お声がけしていただけるようなことがあるならさすがにもう無理。誰か助けてくだちぃ。
今回のメニューは直行直帰チェティナード(自称)チキンカレーことCKCKCCCと、かぼちゃのクートゥの相変わらずのあいがけ構成でしたが、どうだったんでしょう。ごみを回収してもらうスタイルのイベントだったので、お客さんのリアクションがよく分からなかった。ただ、だいぶ食べやすいようには作ったつもりなので、大丈夫でしょう。
詳細は別記事にするが、次回のイベント出店、福岡オーガニックフェスではベジ料理を提供する予定。カレーではなく、インド料理を提供できるこれ以上ないイベントコンセプト。作り手の方が興奮している。詳細は追々。
お客様側
まず、長時間お待たせして申し訳ありませんでした。
なるべく早めに提供できるよう培ったテクニックを全て出したが、さすがにあの行列の前では無力。
あとはテイクアウト用の蓋が途中でなくなったりして、規格違いの合わない蓋を無理やり輪ゴムで留めたりと少々手荒なこともしてしまった。
今回イートインスペースが集客に対して少なかったのが、テイクアウト希望が多かった要因だと思われる。普段はお客様の1~2割程度だが、今回は4~5割程度がテイクアウト希望。次回は多めに蓋買っときます。
普段の出店はまずこんなに並ばないので、もし良ければ次回以降の出店時にサクッと食べに来てください。
主催者の方に見せていただいたお客様アンケートの中にハーフサイズを所望する声があったが、直行直帰的にはハーフサイズの提供を推奨するイベントへの出店NG。理由はいろいろあるが、一番はハーフサイズでは私のやりたいことが出来ず面白くないから。千円ぐらい取らないとお店、お客さん双方の緊張感も薄れる。サラリーマン業でもそうだが部署間の緊張関係は必要だと思っていて、必要以上に仲良しこよしakaナァナァになると仕事の質が下がることは社会人経験のある方なら経験上ご存知のはず。これは提供側とお客様側の関係にも置き換えられると思っている。千円以下では緊張感がない。
座る場所がないといったお声は主催者側にも届いてはいるが、致し方ない事情もあったようで。確かに立食されている方もちらほら見かけた。イートインスペースの拡充や、テーブルの長時間占拠を防ぐ仕組みなどは必要かもしれない。
主催者側
大変お世話になりました。出店者にとっては至れり尽くせりの神イベントでした。
ボランティアの方々が積極的にサポートしてくれて、基本1人でやっている直行直帰のような店主にとっては過去一やりやすいイベントでした。
ノミヤマ酒販のお酒やDJブースなど、次回はイチゲストとして参加したいぐらいです。
ちょっと話は逸れるが、搬出入でノミヤマ酒販さんの前をちらっと通りかかったとき、重厚感と歴史を感じる店構えに似合わず昼間から大勢の若者が角打ちスペースで飲んでいるのが印象的だった。(飲みたくてしょうがなかった。)
個人的によく行くワインバーもノミヤマさんリスペクトだし、とどろき酒店と同じように進取の気性のある酒屋なのだろうと思う。これは近日中に飲みに行かなければならない。

地元愛
今回の出店の経緯は6月のとある飲み会に遡る。そこでSafedのタイシ君からオファーがあったのがキッカケだが、彼の言葉には「地元を盛り上げたい」という思いが強く感じられた。
彼とは同級生で打ち解けて話す仲だが、普段から地域に根付いた店づくりや、地元の人々向けにサービスを提供することを強く意識しているように感じる。そこには飲食というビジネスを超越した地元愛がある。
そう、このイベントで何より一番良かったことは愛があるイベントだったこと。
誰かの懐を潤すイベントではなく、お客様に楽しんでもらうため、カレー界隈の活性化のため、そして愛する古賀という地元を盛り上げるためのイベントだった点が一番良かった。
金儲けのためなら神の道に背を向ける社や、カレー屋をこれでもかとばかりに集めようと薄っぺらい言葉を並べるイベンターかカレー屋かもはや何屋か分からない勢力もいる。
そのような中で、このようなイベントがあることが出店者として何より有難いし、直行直帰でも微力ながらにお手伝い出来るのならいつでも馳せ参じたい。
社会的意義

今回は駅前丸ごと遊び場プロジェクトという市が推進する社会実験の一環だったようだ。このように社会的意義があるイベントには直行直帰としても利益云々関係なしに是非参加したい。(もちろん地元のお店が中心でなければならないが。)
私が生まれ育った福岡市西区でも同じようなイベントをやってみたい。筑肥線の周船寺駅がベストだが、九大学研都市駅や筑前前原駅でも面白いと思う。駅前のロータリーを丸々封鎖して、個人的につながりのあるシブいお店を集めたらどうなるのか。いつかやってみたいものよ。
まとめ
ここまでテキトーにのべてきましたが駅前丸ごと遊び場プロジェクト自体が数年がかりの実験のようで第二回目も期待されているらしい。カレーイベントは大抵第一回が一番盛り上がって、それ以降はボチボチなことが多い。お客様に飽きられないためにも、出店者を増やしたり変えたり何らかのテコ入れがされると思う。
であるならば、次は出店者ではなくただのゲストとしてDJブース前で酒を飲んで踊りまくっていたいものである。
現場からは以上です。
【固定】直行直帰愛用調理器具集
底厚で焦げ付かず、大量調理に最適。家庭でもギリ使えます。直行直帰は二つ持ってます。
イベントで使用する国産鶏もも肉。ふるさと納税なので実質2,000円負担です。直行直帰では12kgで34,000円を購入しています。
インド料理にはスパイス粉砕などミキシングが欠かせませんが、大容量でパワーも強く大変おススメです。海外製なので変換プラグ付き。
インド料理ランキング
↑応援お願いします!
コメント